【終了レポート】令和2年度地方創生実践塾in島根県海士町

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2019年12月16日

日常を誇れる幸せな地域づくりへ 〜「ないものはない」 海士町から繋げる 「わたしたち」の実践〜

令和2年11月27日(金)~29日(日)までの3日間、多くのU・Iターン者に選ばれ挑戦が生まれ続ける島根県海士町を舞台に、「日常を誇れる幸せな地域づくりへ 〜『ないものはない』海士町から繋げる『わたしたち』の実践〜」をテーマとして、令和2年度第8回目の地方創生実践塾を開催しました。全国各地の自治体職員など8名のご参加をいただきました。

【令和2年11月27日(金)】

カリキュラムの開講式に先立ち、今回の主任講師である海士町役場人づくり特命担当課長の濱中香理氏、特別講師である海士町グローカルフロンティア大使の高田健二氏、受講生として参加いただいた海士町議会議員の古濱正之氏より、歓迎のご挨拶をいただきました。

【令和2年11月28日(土)】

地方創生実践塾開始に先立ち、海士町長の大江和彦氏から歓迎のご挨拶をいただきました。

講義Ⅰ「意志ある未来に向かって ないものはない離島からの挑戦」
・講師:海士町役場 人づくり特命担当課長 濱中 香理 氏

人づくり特命担当課長の濱中香理氏より、海士町の概要説明、社会情勢や環境の変化、山内道雄前町長時代の海士町における経営指針(自立・挑戦・交流)や戦略、つながりと好循環を生む仕組みづくり、地域の未来を担う人づくり(隠岐島前高校魅力化プロジェクト)、現在の海士町における経営指針(自立・挑戦・交流×継承・団結)についてご講義いただきました。濱中氏は水産関連業務に長年従事され、離島が抱える流通の課題を解決するために、海産物の鮮度を保つ特殊冷凍技術「CAS」を活用した事業を展開され、海士町に水産流通改革をもたらされました。現在は隠岐島前高校魅力化プロジェクト及び地方創生戦略プロジェクトをご担当されています。
お話しいただくなかで、自ら学び、吸収することの必要性、「成り行きの未来」ではなく「意志ある未来」を目指すことがいかに重要であるかに触れられ、物事の発想を転換して挑戦を繰り返し続けていくことが重要だと学ぶことができました。

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講義Ⅱ「海士町のKNT(小ネタ)」
・講師:海士町役場 グローカルフロンティア大使 高田 健二 氏

グローカルフロンティア大使の高田健二氏より、「小ネタ」についてご講義いただきました。小ネタというワードを「きっかけ(材料・仕掛け)」と、「ささやかな兆し(証拠)」と定義したうえでのお話で、小ネタさえあれば、何気ない話題がきっかけとなり地域再生に最も重要な要素である「対話」がうまれ、それが内外の交流を発展させるという講義内容でした。
お話しいただいた内容で、「文化の継承にはマニュアルは無い方が良い。継承するために対話がうまれる」というコメント、また講義中のスライドで紹介のあった「海士町には成功事例はない、挑戦事例のみ。道半ばである」という山内前海士町長のコメントが印象的で、多くの受講生の学びとなりました。

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グループワーク

濱中氏、高田氏の講義を聴講するなかで感じたことや学んだことをグループ内で共有し意見交換を行いました。

質疑応答及びトークセッション
・講師:海士町長 大江 和彦 氏、濱中氏、高田氏

グループワークの意見交換にて生じた疑問について海士町長の大江和彦氏、濱中氏及び高田氏に質問し、それぞれの立場からの見解でご回答をいただきました。

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フィールドワーク「海士町の小ネタに出会う旅」

「海士町の小ネタに出会う旅」と題し、町内で活躍されている人々の話をうかがうために現地へ赴き、それぞれの小ネタをお話しいただきました。住民の皆様がいきいきとしている姿に受講生も元気をいただき、また地域の繋がりの強さも感じられる視察となりました。

  1. 小ネタ①「後鳥羽院遷幸800年記念事業」について
    ・特別講師:海士町議会議員/隠岐神社禰宜 村尾 茂樹 氏 
    ※悪天候に伴い、当初の予定を変更し室内で実施
  2. 小ネタ②「寄り添う『寄業』〜なまこの加工場〜」、「シードライブラリー」について
    ・特別講師:株式会社たじまや代表取締役 宮﨑 雅也 氏
  3. 小ネタ③「海士町版RESAS」について
    ・特別講師:隠岐國商工会事務局長 佐藤 賢一 氏ほか

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グループワーク

フィールドワークで感じたことや学んだことをグループ内で共有し意見交換を行いました。また、カリキュラムを通じてそれぞれが最も参考になった小ネタを発表しました。

【11月29日(日)】

対談「2002年から4期16年、山内・澤田町政の小ネタ」
・特別講師:前海士町長 山内 道雄 氏
      前海士町副町長 澤田 恭一 氏
・ファシリテーター:法政大学3年/当センターインターンシップ生 真野 拓哉 氏

隠岐島前高校を卒業し、現在法政大学に通う海士町出身者で当センターのインターンシップ生である真野拓哉氏がファシリテーターとなり、前町長の山内道雄氏と前副町長の澤田恭一氏より、今だから話せる任期中の様々な取組内容や苦悩、小ネタをお話しいただきました。島ならではの良さを活かし、外貨を獲得するための施策として、いわがき春香や隠岐牛などの海士ブランドを売り出す一方で、「島づくりは人づくり」という信念のもと教育改革にも力を入れ、全国から多数のIターン者を呼び込んで、地方創生の先駆けとして注目される海士町を作り上げてきた山内氏。また「余人をもって代えがたいとは澤田の事を言う」と山内氏が絶大な信頼を寄せる前副町長の澤田恭一氏のコンビネーションは今なお健在でした。当時の経験をお話いただくなかで、覚悟を決めること、誠意をもって誠実に対応すること、常に危機感をもって新しいことに挑戦することが重要であるということが多くの受講生にとって印象に残りました。

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グループワーク

前半は、今回の地方創生実践塾で学び、肌で感じたことを踏まえ、「自分の地域で実施したい取組」「自分の地域の小ネタ」をテーマにワークショップを行いました。今回学んだことや経験したことを活かし、自身が地元に戻って何をするのかを一人ひとり考え、決意を表明しました。

後半は、海士町で学び、肌で感じたことを踏まえ、自分の決意をなるべくシンプルなフレーズで表現し宣誓を行いました。また、最後には当実践塾の感想を発表しました。受講生の宣誓内容及び感想(一部)を紹介します。

【宣誓内容】
「何とかなる」「一閃」「日常の当たり前は当たり前じゃない」「流通を制するものが地方創生を制する」「けじめ」「挑戦」「自分自身にないものはない」「半官半X」

【感想】

  • 大ネタは本で読めば知識に落とし込めるが、小ネタは現地に訪れないと体感できない。
  • 日本一元気のある島、海士町の取組を生で感じられ、非常に有意義でした。初めてお会いしたとは思えない位打ち解けることができ、活発な意見交換をすることが出来ました。
  • 色んな地域で活動されている方々との交流があり、可能性が広がった。
  • 楽しかった!の一言に尽きます。たくさん学び、たくさん笑って、たくさん感動した3日間でした。
  • 海士町の職員の方たちや住民の方、移住者の方、皆さん本気で町づくりに携わっておられて団結力や島の底力というものを感じました。

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カリキュラム 

<11月27日(金)>
開講式
<11月28日(土)> 会場:隠岐開発総合センター島民ホールほか
オープニング
講義Ⅰ『意志ある未来に向かって ないものはない離島からの挑戦』
 ・主任講師:海士町役場 人づくり特命担当課長 濱中 香理 氏
講義Ⅱ『海士町のKNT(小ネタ)』
 ・特別講師:海士町役場 グローカルフロンティア大使 高田 健二 氏
グループワーク
質疑応答及びトークセッション
 ・主任講師:海士町役場 人づくり特命担当課長 濱中 香理 氏
 ・特別講師:海士町 町長 大江 和彦 氏
       海士町役場 グローカルフロンティア大使 高田 健二 氏
フィールドワーク『海士町の小ネタに出会う旅』
 ・特別講師:海士町議会議員/隠岐神社禰宜 村尾 茂樹 氏
       株式会社たじまや代表取締役 宮﨑 雅也 氏
       隠岐國商工会事務局長 佐藤 賢一 氏 ほか
グループワーク

<11月29日(日)> 会場:隠岐開発総合センター島民ホールほか
対談『2002年から4期16年、山内・澤田町政の小ネタ』
 ・特別講師:前町長 山内 道雄 氏
       前副町長 澤田 恭一 氏
 ・ファシリテーター:法政大学3年/当センターインターンシップ生 真野 拓哉 氏
グループワーク
閉講式

海士町の"リアル"をお届け!海士町通信(作成:法政大学現代福祉学部 保井美樹ゼミナール)

海士町の取組みを深掘るべく、法政大学保井美樹ゼミナールの学生さん達が、主任講師の濱中さんにインタビューを行うなど調査を重ね「海士町通信」を作成しています!今回の「地方創生実践塾in島根県海士町」だからこそ実現できた、保井ゼミと当センターとのコラボ企画です!ぜひご覧ください。(今後も続々配信予定です。)
  • 第1号「産業」:地域資源を活かした産業が盛んな海士町。町では独自の産業をどのようにつくってきたのでしょうか?
     海士町通信(Vol1 産業).pdf
  • 第2号「教育」:町内にある県立隠岐島前高校では「島留学」で全国から生徒を受け入れ、学びだけでなく繋がりを大切にした教育に取り組んでいます。
     海士町通信(Vol.2-教育).pdf
  • 第3号「医療」:町内には1つの診療所に2人の医師がいるという医療体制です。「島の医療は大変」と濱中さん。その実態と考え方を聞きました。
     海士町通信(Vol.3 医療).pdf

連絡先

地域創生グループ
TEL:03-5202-6136  E-mail:chiiki@jcrd.jp