平成28年度第3回地方創生実践塾 福井県鯖江市

地方創生実践塾 募集終了 終了レポート

2016年09月17日

平成28年度第3回地方創生実践塾『若者が集まる田舎のヒミツ』

平成28年度第3回地方創生実践塾「若者が集まる田舎のヒミツ」を9月17日(土)、18日(日)の2日間で開催した。

現在、日本全国の「田舎」と呼ばれる地域が、若者を集めることに力を入れている。そこで、「鯖江市役所JK課」や「ゆるい移住」、「河和田アートキャンプ」などの地域活動を通じて、たくさんの学生や若者が地域内外から集まっている福井県鯖江市を舞台に「若者が集まる田舎」にはどのような秘密や条件があるのかを講演やトークセッション、ワークショップなどを通じて解き明かした。

1日目 鯖江 若者×田舎超会議

高知に移住し、『まだ東京で消耗しているの?』の書籍、ブログなどで絶大な人気をほこるイケダハヤト氏(プロブロガー)をゲストに迎え、「若者が集まる田舎」の秘密や条件、変化する価値観や新しいライフスタイルについて議論した。超会義の中では、田舎のまちは若者に「それなりに給料のもらえる仕事」があることをアピールするのではなく、「仕事も生活も自分で新しくつくりだせる環境」があることを訴えた方が良い。もちろん、そのような「創作」の体験が必ずしもうまくいくとは限らないし、収入も得られない期間が長くなることも考えられるが、田舎のまちで暮らしていれば生活コストがかなり抑えることができるので、「試行錯誤」の期間を耐えることができる。若者にとっては失敗しても何度でもチャレンジできる場所は魅力があるという話もでた。

sabae 超会議

2日目 ワークショップ

このワークショップでは、参加者二人一組になり、雑談から始まり、1日目の「鯖江 若者×超会議」で感じたことなどを話しあってもらった。大人数のグループではなく、二人一組ということもあり、参加者は活発に意見交換を行っていた。

鯖江 ワークショップ①

プレゼン① 片木孝治氏(河和田アートキャンプ総合ディレクター)

片木氏からは福井豪雨の災害支援活動から13年間、大学生が主体となって取組を継続してきた地域課題解決型の活動である「河和田アートキャンプ」の概要や特徴についてお話があった。越前漆器の職人から漆塗りの技術を教わったり、農家と協力しながら、耕作放棄地に巨大な草のオブジェを展示したりと、大学生が地域の人々との交流を深め、にぎわいを生み出していることなど説明。この活動を通じこれまで約10人の卒業生が移住しており、地域の活性化につながっているという内容だった。

鯖江 片木孝治

分科会① 橋本和久氏、分科会②新山直広氏

鯖江市市民協働課の橋本氏、移住者である新山氏からそれぞれ20分ずつ話をしてもらった後に、参加者を半分に分け、少人数で各講師に質問をする分科会を開催した。橋本氏からは市民主役のまちづくり、新山氏からは移住に至った経緯、現在の活動についての話があった。分科会では、時間が超過するほどの盛り上がりを見せた。

鯖江分科会①

鯖江分科会②

ワークショップ

最後のワークショップでは、全体のまとめを行った。イケダハヤト氏が「システムでは地域に若者を集めることはできない。人が人を呼ぶしかない。」と語ったように、「最初の変わり者」を地域が受け入れることが重要であり、最初の変わり者が人をよび、次第にまともな人があつまるようになるというまとめにであった。変わり者とは安定志向の人ではなく、強い好奇心や独立心があり、チャレンジする場所を求め、それを楽しむことができる人物である。このような人物は地域との摩擦や衝突も避けられない。だからこそ、このような人物を受け入れることができる地域は若者にとって魅力的に映る。

実践塾最後②

カリキュラム

1日目【9月17日(土)】

10:00~12:30 河和田くらし巡り(オプション参加)
13:00~13:30 受付
13:30~14:20 開講式・プロローグ
14:30~18:00 鯖江 若者×いなか超会議
講師①若新雄純氏
講師②イケダハヤト氏
講師③新山直広氏
講師④「ゆるい移住」プロジェクト参加者
講師⑤「鯖江市役所JK課」卒業生2名
19:00~21:00 交流会

2日目【9月18日(日)】

9:00~10:00 ワークショップ
10:00~13:10 プレゼン 講師:片木孝治氏
プレゼン、分科会 講師:橋本和久氏【市民協働課】
プレゼン、分科会 講師:新山直広氏、ゆるい移住参加者
13:15~14:15 昼食
14:15~15:15 ワークショップ
15:15~15:30 閉講式

連絡先

セミナー統括課
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