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平成28年度第4回土日集中セミナー「徹底解剖 氷見市地方創生戦略」
新たな知と方法を生む地方創生セミナー 募集終了 終了レポート
2016年10月01日
平成28年度の第4回地方成功人材のマッチングによる土日集中セミナー「徹底解剖 氷見市地方創生戦略」を10月1日(土曜日)、2日(日曜日)の2日間で開催しました。
今回のセミナーでは、日本初のフューチャーセンター機能を備えた新市庁舎のオープン、市職員をファシリテーターとして育成する独自の人材育成、地方創生アドバイザーに高野誠鮮氏を迎えるなど、何かと話題の氷見市の地方創生の取組を徹底解剖しました。
10月1日(1日目)
まず始めに、氷見市の本川祐治郎市長より氷見市のまちづくり政策についてお話いただきました。冒頭から参加者とロータッチをすることによって自然と話に集中させるパフォーマンスは、ファシリテーションスキルの高い本川市長ならではです。
本川市長は氷見市の課題となっていた老朽化の進む公共施設17件の建て替え問題を、100年先の地域を見据えた計画へ作り直すため、市長自らがファシリテーターとしてまちづくりの担い手である市民の意見を集めて、市政を進めました。また、市民の意見を集めるためには、コミュニケーション力をはじめとした「右脳系スキル」が大切であり、氷見市では右脳系人材を多数採用し、その人材が活躍することで取組を進めています。
氷見市の取組について学んだ後は、氷見市のファシリテーターである浅海義治氏と谷内博史氏による、プロジェクトを成功させるファシリテーションを体験しました。お茶やお菓子を出すだけで、知らない人との会話を簡単に盛り上げることができると気付かされました。さらにファシリテーターとして必要な知識を学んだ上で、与えられた課題をグループで話し合うと、課題解決の方法まで短い時間で話し合うことができました。参加者からは地元に戻ってファシリテーションをすぐに実践してみたいという意見も出ていました。
10月2日(2日目)
2日目は、専門的技能集団の氷見市地域おこし協力隊に赴任されている映像技術の専門家釜石拓真氏による講義でスタートしました。釜石氏は地域住民との映像制作と、小学生を対象とした映像づくり教室をとおして地域づくりを行っています。
ただの情報発信ではなく、全国の人に見てもらえる情報発信をするにはどうしたらよいかという参加者の質問には、今後、SNSを使った30秒程度の動画配信は情報発信の基本となるので、スマートフォンによる動画制作はできるようになった方がよいとのことでした。
セミナーの最後には、今年度から氷見市の地方創生アドバイザーとして活躍されている高野誠鮮氏による講義を開催いたしました。自治体の政策がうまくいかないのは実践していない人たちだけで会議して計画を作ってしまうからであり、本当に必要な政策というのはとにかく実践してみなければわからないという言葉は、まさに地域の現場に飛び出す公務員が求められるのだと感じました。
地域の課題解決をするにはどうやったらうまく進めていくことができるかという参加者からの質問に対しては、「相手の肩書きに恐れていては何もできない。もし間違ったことを上司や偉い人が言っているのならば、はっきりと間違っていると指摘した方がいい」と高野氏の信念に基づいたアドバイスをされていました。
今回のセミナーでは、氷見市に関わる講師の方々に多様な視点と分野からお話をいただきました。それによって、地方創生を成功させるには、いかに様々な場面に対応できる人材がいるか、育てることができる体制であるか、そして実際に現場に出て、政策を自ら実践することができるかが重要であり、氷見市の地方創生戦略の原動力はここにあるのだと感じました。
最後に、参加者の声を一部ご紹介します。
- 市民は「まちの使い手」の専門家として、その声をいかに拾っていくか。意見を聞く場で上手くファシリテーションして引き出していくか。その点について参考となった。
- 高野さんの意思が強くある姿、大変感じるところがありました。人に嫌われる勇気と思いをつらぬきとおすことの大切さを再確認しました。
- 多様な人材、考え方、信念をつらぬく、実践する。たくさんキーワードを頂きました。
- 地域づくりの情報発信、公務員としての心構えなど大変参考になりました。
プログラム詳細
1日目
開講式 | 挨拶:地域活性化センター理事長 椎川忍 |
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講義I | 「リノベーション庁舎ができるまで」「右脳スキルの進めと人材戦略」 講師:氷見市長 本川 祐治郎 氏 |
講義II | 「ファシリテーション・インパクト・アワード ゴールド受賞氷見市のファシリテーションを体感しよう!」 講師:氷見市まちづくり推進部都市・まちづくり政策監 浅海 義治 氏 氷見市まちづくり推進部都市計画・コミュニティデザイン応援課主幹 谷内 博史 氏 |
2日目
前日の振り返り | 地域活性化センター クリエイティブ事業室 副参事 稲葉 淳一 |
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講義III | 「エキスパート人材続々!氷見市地域おこし協力隊の活動を斬る。」 講師:氷見市地域おこし協力隊/映像作家 釜石 拓真 氏 |
講義VI | 「ローマ法王にお米を食べさせた男に学べ!スーパー公務員への道」 講師:氷見市地方創生アドバイザー 高野 誠鮮 氏 |
質疑応答 | |
閉講式 |
連絡先
クリエイティブ事業室
TEL:03-5202-6134
FAX:03-5202-0755
E-mail:creative@jcrd.jp