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地域づくり12月号別冊

平成28年度地域づくり団体活動事例集
～生業(なりわい)創造による地域づくり～

　現在、わが国はこれまで経験したことのない急速的な人口減少社会に突入し、加えて地方と東京圏の経済格差拡大等が若い世代の地方からの流出と東京圏への一極集中を招いています。これに対し、国の「まち・ひと・しごと総合戦略」では、東京一極集中を是正しながら若い世代の結婚・子育て希望を実現することにより人口減少に歯止めをかけ、平成72年(2060年)に人口1億人程度を確保するとし、地方から東京圏への転入を平成32年(2020年)には平成25年(2013年)比6万人減少、東京圏から地方への転出を同比で4万人増加させることにより、東京圏と地方との転入転出の均衡を目指すとしています。
　こうした中、現在課題となっているのは、地域で安心して生活するための働く場を確保することであります。地域に希望する仕事がないことは、その地域への移住のハードルとなるだけでなく、域外への人口流出を招く要因にもなります。また、企業誘致も容易ではありません。そこで今、地域資源を活用し、自ら「仕事＝生業(なりわい)」を生み出そうとする機運が高まりつつあります。
　これらの現状を踏まえ、本年は地域特性を生かして自ら生業を創り出している地域づくり団体を取り上げ、次世代の担い手が持続可能な地域社会を構築するための参考となるよう、この冊子を発行いたしました。活動の参考に是非ご活用ください。

平成28年度　地域づくり団体活動事例集
『生業(なりわい)創造による地域づくり』

基調論文
交流型地域づくりの時代と可能性
　東北学院大学　教養学部　教授　柳井　雅也

12事例

• <1>北海道下川町　
  特定非営利活動法人　森の生活
  森林の多様な価値を町の内外へ
• <2>秋田県小坂町
  株式会社　あきた森の宅配便
  「天然山菜採り代行サービス」で地域の魅力を発信
• <3>宮城県石巻市
  一般社団法人　つむぎや
  地域に眠る資源を活用した仕事の創出で、住民が主役のコミュニティを再生
• <4>山形県長井市
  伊佐沢共同直売場
  地域の活力づくりは、手作りの直売場から
• <5>群馬県太田市
  特定非営利活動法人　よろずや余之助
  多様な専門性を生かしたよろず相談で、地域の困り事を解決
• <6>千葉県いすみ市
  社会福祉法人土穂会　ピア宮敷
  障がい者と地域を結ぶ仕事づくり
• <7>石川県七尾市
  株式会社　鹿渡島定置
  漁業を若者にも魅力ある働き場に
• <8>大阪府岬町
  特定非営利活動法人　Re-Live(リライブ)
  「農業×福祉×IT」による地域づくり
• <9>奈良県下北山村
  特定非営利活動法人　サポートきなり
  村民とともにつくる共助の仕事
• <10>島根県川本町・雲南市
  有限会社エコカレッジ、合同会社エコカレッジ
  インターネット古書店から障がい者による地域課題の解決まで、過疎と戦う仕事づくり
• <11>高知県室戸市
  一般社団法人　うみ路
  夢の実現を通じて、地域に生業を生み出す
• <12>鹿児島県さつま町
  Helloさつま
  農産物加工から広がる生業づくりの可能性

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