「一度つくって、壊して、またつくる。実践型プレゼンテーション 講座」
終了レポート
2026年09月03日

1 はじめに
令和8 年度新たな知と方法を生む地方創生セミナー(スタンダード)「実践型プレゼンテーション講座」を令和8年6月5日に開催しました。地方公共団体などから現地会場10 名、オンライン10 名の参加があり、相手に伝わるプレゼンテーションの考え方や実践的な技術について学びました。本セミナーでは、講義だけでなく事前課題やグループワーク、再プレゼンテーションを通して、自身のプレゼンテーションを振り返り、改善につなげる実践型のプログラムとして実施しました。
2 今回のテーマ
近年、地方公共団体職員には、住民説明会や議会対応、研修、地域住民との意見交換など、人前で分かりやすく伝える機会が増えています。しかし、伝えたい内容があっても、相手に十分伝わらなければ本来の目的を達成することはできません。本セミナーでは、「伝えたいこと」ではなく「伝わること」を重視したプレゼンテーションをテーマとし、話し方だけではなく、内容の構成や聞き手を意識した伝え方など、実践を交えながら学ぶことを目的として開催しました。
3 講義内容
講師:株式会社morisemi 代表取締役 森 吉弘 氏
【① オープニング・本講座の考え方】
森氏は、本講座は「上手に話すこと」を目指すのではなく、「なぜ伝わるのか」を考えながらプレゼンテーションを組み立てることを目的としていると説明されました。プレゼンテーションとは単なる発表ではなく、「聞いてくださる方へのプレゼント」であり、自分が伝えたいことではなく、聞き手が何を受け取り、どのように感じるかを意識することが重要であるとお話しいただきました。また、発表に緊張することは自然なことであり、完璧に話そうとするのではなく、自分の言葉で相手に伝えようとする姿勢が大切であるとのメッセージもありました。
【②プレゼンの作り直しワーク・グループ内発表】
続いて、講座で学んだことをもとに事前課題の地元紹介プレゼンテーションを再構成するワークが行われました。参加者は、プレゼンテーションの構成や使用する言葉、伝える順番を見直し、聞き手により伝わりやすい内容となるよう改善を行いました。
その後、グループ内でプレゼンテーションを実施し、参加者同士で良かった点や改善点について意見交換を行いました。互いの発表を聞くことで、自身では気付かなかった課題や工夫を知ることができ、客観的な視点からプレゼンテーションを見直す貴重な機会となりました。また、各2グループでは代表者を選出し、再プレゼンテーションへ向けた準備が行われました。
【③再プレゼンテーション】
各グループで選出された代表者による再プレゼンテーションでは、講義やグループワークで学んだ内容を踏まえた発表が行われました。事前課題として森氏に提出したプレゼンテーションの動画と講義の中で再構成したプレゼンテーションを見比べて、聞き手を意識した構成や話し方、視線、表情、話すスピードなどについて、「良かった点」や「真似したい点」、「更なる改善点」を共有しました。その中で森氏から具体的なフィードバックもあり、発表者だけでなく参加者全員が学びを深める機会となると同時に、自身のプレゼンテーションを客観的に見直す機会となりました。
再プレゼンテーションでは、発表者全員が講義前と比較して、聞き手を意識した構成や冒頭の「つかみ」、話すスピードや間の取り方、自分の言葉で伝える姿勢などが随所に反映されており、より分かりやすく印象に残るプレゼンテーションへと改善されていました。講義で教わったことをその場で実践することで、「伝える」ことと「伝わる」ことの違いを参加者自身が実感できる演習となりました。
【④まとめ講義・振り返り】
最後の振り返りでは、当日の実践を通して見えてきた共通点を整理するとともに、プレゼンテーションで本当に大切なことについて講義が行われました。森氏は、プレゼンテーションは話す技術だけではなく、聞き手を理解し、自分の思いや経験を自分の言葉で伝えるコミュニケーショ
ンであることが重要と説明されました。
また、プレゼンテーションを成功させるためには、聞き手の心をつかむ「つかみ」を工夫することや、聞き手を意識した内容構成、感情や本音を交えた話し方を取り入れることが重要であると紹介されました。さらに、今回の学びを一度きりで終わらせるのではなく、日々の業務や住民説明、研修など様々な場面で継続して実践し、自ら振り返りながら改善を重ねていくことが、伝える力の向上につながるとお話しいただきました。
4 おわりに
本セミナーでは、プレゼンテーションの本質は、自分が話したいことを「伝える」ことではなく、聞き手が知りたいことを理解し、「伝わる」形で届けるコミュニケーションであることを学びました。
また、「伝わる」プレゼンテーションを実現するための構成や内容の組み立て方、必要なスキル、効果的な練習方法など、多くの実践的な知見を得ることができました。
今後は、一つひとつの学びを実践の中で積み重ね、自分のスキルとして着実に身に付けていきたいと思います。
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受講者の声 |
執筆者:地域活性化センター 企画人材・育成グループ
酒井 秀輔(徳島県から派遣)
湯越 一司(福岡県行橋市から派遣)
連絡先
セミナー統括課
TEL:03-5202-6134
FAX:03-5202-0755
E-mail:seminar(at)jcrd.jp ※メールアドレスの(at)は@に変更ください。