平成29年度第7回地方創生実践塾 島根県雲南市

地方創生実践塾 募集終了 終了レポート

2017年09月22日

若者チャレンジによる持続可能なまちづくり

平成29年9月22日(金)~23日(土)の2日間、"課題解決"の先進地であり、チャレンジにやさしいまち島根県雲南市で、「若者チャレンジによる持続可能なまちづくり」をテーマとして、平成29年度第7回目の地方創生実践塾を開催しました。全国各地の自治体職員など30名のご参加をいただきました。

9月22日(1日目)

最初に雲南市の速水雄一市長より、歓迎のご挨拶をいただきました。「幸雲南塾」の取組などにより、地域課題の解決に向けた様々なチャレンジを応援していることについてお話しいただきました。

市長挨拶

地方創生総合戦略紹介「雲南市の挑戦」

  • 鳥谷 健二氏(雲南市政策企画部政策推進課)

雲南市での地方創生に関する取組として、総合戦略に掲げている『人口の社会増』への挑戦についてご紹介いただきました。子育て世代の流出抑制と転入増を図る「定住基盤の整備」だけでなく、地域課題解決にチャレンジする「人材の育成・確保」により、将来の担い手を育てていくことで、「人口減少の克服」と「成長力の確保」を目指しているとのことでした。

地方創生総合戦略紹介「雲南市の挑戦」

講義「若者のチャレンジが溢れる魅力的なまちづくり~課題解決の中間支援~」

  • 主任講師:小俣 健三郎氏(NPO法人おっちラボ事務局長)
  • 特別講師:安達 弓恵氏(訪問看護ステーションコミケア所長代行)

雲南市における若者チャレンジの取組である「幸雲南塾」の卒業生が、「想い」を実現するための中間支援組織として設立した「NPO法人 おっちラボ」の活動についてご講義いただきました。「おっちラボ」は「地域をより良くしようと本気で取り組む人が溢れ、その成果が次々と生まれる地域」を実現するために、地域で挑戦したいと考えているチャレンジャーに対して、地域での活動を学び実践する機会の提供と、チャレンジャーの活動が継続しやすい環境づくりに取り組んでいます。今回の講義では、「幸雲南塾」の卒塾生である安達弓恵氏を特別講師にお招きし、「おっちラボ」の支援を受けた方から実体験を通じたお話も伺うことができました。

講義「若者のチャレンジが溢れる魅力的なまちづくり~課題解決の中間支援~」

ワークショップ①「木次の商店街周辺エリアでの課題解決プランを伴走して応援する」

雲南市の木次地区の商店街周辺エリアで、地域課題の解決を目指してチャレンジしている方々から、現に直面している様々な悩みについてお話いただき、どのようにすれば悩みを解消していくことが出来るのか各グループで考えました。チャレンジャーの悩みに寄り添った解決策を提案するために、机上で考えるだけでなく、実際に外に出てチャレンジャーが提供しているサービスの利用者にお話を聞きに行ったり、サービスを体感することで、現状把握を行いました。

ワークショップ① その1

ワークショップ① その2

ワークショップ① その3

ワークショップ① その4

9月23日(2日目)

ワークショップ②「木次の商店街周辺エリアでの課題解決プランを伴走して応援する」

  • グループワークアドバイザー:宮崎県日南市
    土屋 有氏(宮崎大学講師兼ローカルベンチャー総合プロデューサー)
    木藤 亮太氏(油津商店街テナントミックスサポートマネージャー)
    田鹿 倫基氏(マーケティング専門官)
    徳永 煌季氏(まちなみ再生コーディネーター)

前日にグループで議論した内容について、グループワークアドバイザーの皆様からアドバイスをいただきながら、さらに議論を深めていきました。

ワークショップ② その1

ワークショップ② その2

発表会

チャレンジャーの皆様の悩みをどのように解決していくことが出来るかについて、各グループで二日間議論した内容を発表しました。

発表会 その1

発表会 その2

振り返り・まとめ

  • 主任講師:小俣 健三郎氏(NPO法人おっちラボ事務局長)

チャレンジャーの悩みを解消していく上で、自分たちがどのような手助けができたのか、また、どのようなところに困難があったのかについて、参加者がそれぞれ感じたことを共有し、検討しました。地域をより良くするために活動をされている皆様が本当に求めているものは何なのか、皆様の「想い」に寄り添った支援とはどういうものなのかを考える大変貴重な機会となりました。

振り返り

まとめ

最後に、参加者の皆さんから頂いたお言葉の一部を紹介します。

  • 地域が元気になることは、にぎわいができることの前に人材発掘とチャレンジする人が元気になることだと思った。
  • 実践的な研修で、とてもリアルな目線で考えることができ、今までにないワークショップだった。
  • 『現在進行形案件』課題解決を考えるワークショップはすごく刺激的だった。
  • まちづくりの相談を受けることが想像以上に大変だった。チャレンジャーの熱い想いを尊重しつつ、落としどころを一緒に考えていく大切さを学んだ。
  • 実際の悩みを真剣に向き合って聞くこと、どうすれば解決できるのかなどを考えることができ、行政としてのあり方を改めて考えさせられた。普段からもこうした目線を忘れずに働いていきたい。
  • 全国各地の参加者や講師と交流し、いろいろな意見に触れることができた。

集合写真 その1

集合写真 その2

御参加・御協力いただいた皆様、ありがとうございました!

プログラム詳細

1日目:9月22日(金) 会場:三新塔交流センター

14:00~14:20 開講式
開催地挨拶:雲南市長 速水 雄一氏
主催者挨拶:(一財)地域活性化センター理事長 椎川 忍氏
地方創生総合戦略紹介「雲南市の挑戦」:雲南市政策企画部政策推進課 鳥谷 健二氏
14:20~15:35 講義「若者のチャレンジが溢れる魅力的なまちづくり~課題解決の中間支援」
主任講師:NPO法人おっちラボ事務局長 小俣 健三郎氏
特別講師:訪問看護ステーションコミケア所長代行 安達 弓恵氏
15:35~16:05 ワークショップ
「木次の商店街周辺エリアでの課題解決プランを伴走して応援する」
概要説明 主任講師:NPO法人おっちラボ事務局長 小俣 健三郎氏
チャレンジャーによる課題解決プラン紹介
16:20~19:15 グループワーク(木次周辺商店街フィールドワーク)①
19:30~21:00 交流会

2日目:9月23日(土) 会場:三新塔交流センター

9:30~10:00 全体会(2日目の進め方とおさらい)
主任講師:NPO法人おっちラボ事務局長 小俣 健三郎氏
10:00~12:00 グループワーク(木次周辺商店街フィールドワーク)②
13:30~14:30 発表会
14:30~15:30 振り返り・まとめ
主任講師:NPO法人おっちラボ事務局長 小俣 健三郎氏
15:30~15:45 閉講式

連絡先

セミナー統括課
TEL:03-5202-6134  FAX:03-5202-0755  E-mail:seminar@jcrd.jp