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平成28年度第3回土日集中セミナー「高校と地域の連携による地域活性化~"加速化交付金"で教育と地域をつなぐ事例に学ぶ~」
新たな知と方法を生む地方創生セミナー 募集終了 終了レポート
2016年07月30日
平成28年度第3回地方成功人材のマッチングによる土日集中セミナー「高校と地域の連携による地域活性化~"加速化交付金"で教育と地域をつなぐ事例に学ぶ~」を7月30日(土曜日)、31日(日曜日)の2日間で開催いたしました。
今回のセミナーでは、高校と地域とが連携することにより、高校の魅力化を図り、そこからさらに地域全体の活性化に繋げていく活動について、様々な方面から実践している方を講師としてお招きし、その仕組み等について学ぶことが狙いです。
7月30日(1日目)
1日目の最初は、斉藤俊幸氏(地域再生マネージャー)にご講演いただきました。
現在、全国において統廃合等の危機に直面している高校が、県立高校から市町村立高校への移管検討やスーパーグローバルハイスクールへの指定など、それぞれの方法で魅力化に取り組んでいる具体的な事例について、問題点等もふまえながらご説明いただきました。また、今後、地方創生推進交付金により生まれる新たな取組についてもご紹介いただきました。
続いて、瓜生洋一氏(千葉県山武市企画政策課)の講演です。
山武市では、要介護認定比率の低減を目指し、高校生の参加を得た健康体操を始め、それにより削減が見込まれる医療費の一部をゴールデンエイジ(3~12歳)の英語教育に投資を行う等、地方創生加速化交付金を活用した地域と教育との連携事業を行っており、その詳細についてご説明をいただきました。
続いて、浦崎太郎氏(岐阜県立可児高校教諭)から『「高校生の地域参加×主権者教育×若手還流」政策の可能性』と題し、可児高校における事例を取り上げ、ご講演いただきました。
18歳からの選挙権が認められた2016年夏の参議院議員選挙に先立って、高校・市議会・選挙管理委員会が連携して行ったリアル模擬選挙をはじめとし、地域の大人と生徒とが様々な地域課題解決に向けて一緒に考える「エンリッチプロジェクト」の最新情報、東京研修(修学旅行)における官公庁・機関・団体等の訪問取材等、可児高校の生徒たちがどのようなプログラムで地域と関わり合いながら社会性を高める勉強を行っているかについて、実際の教育現場からご報告をいただきました。
1日日の最後は、今回のセミナーで登壇いただく講師の方々を参加者が囲み、個別に話し合いを行いました。4つに分かれたグループでは、講師ごとの専門分野の観点から参加者の質問にアドバイスを行うなど、どのグループも時間いっぱいまで話し合われていました。
7月31日(2日目)
2日目の最初は、藤岡慎二氏(総務省地域力創造アドバイザー/教育政策アドバイザー)から「高校の魅力化プロジェクトの始め方」について、ご講演いただきました。
人口減少に伴って多くの学校が廃校となる中、学校の有無が地域における人口減少を加速化させ、地域の衰退に大きく影響を与えるというデータを提示されたうえで、高校を単に存続させるだけでなく、高校と地域が連携することにより、高校の魅力化を図ることが重要であるとお話されました。
その具体的な事例として、藤岡氏が関わってこられた島根県立隠岐島前高校をはじめとし、全国で成果が出始めている高校魅力化プロジェクトの事例を通じ、プロジェクトの始め方、行政・高校・住民をプロジェクトへ巻き込んでいく方法等について、ご説明いただきました。
続いて、前川進介氏(朝来人財育成プロジェクトディレクター/丹波地域教育フォーラム実行委員長/総務省地域力創造アドバイザー)の講演です。
前川氏は、民間企業の経営者としての経験の中で『学校で教えている勉強は、社会で必要な能力とつながっていないのではないか』と疑問に思われたことが教育に関わるきっかけであったとお話をされました。その後、前川氏が運営しておられる学習塾「Wise Up」、朝来人財育成プロジェクト、丹波地域教育フォーラムを通じ、社会で活躍できる人材育成をどのようなプログラムや仕組みのもとで行っているか等について、現在の教育環境に対する率直な意見も交えながらご説明いただきました。
最後に、2日間のまとめとして、斉藤俊幸氏に再度ご登壇いただき、地域からみた高校のあり方についてご説明いただきました。その後、全国から集まった参加者から各地域における現状と課題についての発表があり、それに対して斉藤氏が的確なコメントを返され、会場が一体となった形で締めくくられました。
高校魅力化のテーマとしてセミナーを実施するのは今年で3回目であり、今回は過去2回のまとめと最新情報について、様々な分野・立場の方々にご講演いただきました。高校と地域とが連携し、それぞれの魅力を高め合うにあたり、地方創生加速化交付金を活用した事例などは、教育分野という垣根を越えて興味深いものです。
今回、得られた情報や、新たな出会いから生まれたコミュニティなどを活かし、参加者の皆様が目指す目標を達成されることを願っています。
最後に、参加者の声を一部ご紹介します。
- 地域と高校がどうつながっているのかわからなかったので、大変勉強になりました。
- 新しい情報を聞くことができ、また、成功事例を受講でき、これからの業務に即活用したいと思った。また、事例等、もう少し掘り下げた情報収集の方法やきっかけ、大切なポイントを聞けたらと思った。
- 大変勉強になりました。考え方の枠が広がった気がします。
プログラム詳細
7月30日(土)
12:30~13:00 | 受付 |
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13:00~13:10 | 開講式 挨拶:事務局長 佐藤 啓太郎 |
13:10~14:10 | 講義I 「高校と地域の連携による地域活性化」 斉藤 俊幸 氏(地域再生マネージャー) |
14:10~14:20 | 休憩 |
14:20~15:20 | 講義II 「地方創生加速化交付金事例①」 瓜生 洋一 氏(千葉県山武市企画政策課) |
15:20~15:30 | 休憩 |
15:30~17:00 | 講義III 「高校生の地域参加×主権者教育×若手還流」政策の可能性」 浦崎 太郎 氏(岐阜県可児高校教諭) |
17:00~17:10 | 休憩 |
17:10~18:00 | 個別話し合い グループA「教育分野で進む加速化交付金、推進交付金のポイント」斉藤 俊幸 氏 グループB「高校魅力化プロジェクトの始め方、地域活性化の秘訣」藤岡 慎二 氏 グループC「高校生の地域参加×主権者教育×若手還流」浦崎 太郎 氏 グループD「地域住民が考える地域教育」 前川 進介氏 |
7月31日(日)
09:00~10:30 | 講義IV 「教育の魅力化による地域の活性化~全国に広がる高校魅力化プロジェクト~」 藤岡 慎二 氏(総務省地域力創造アドバイザー/教育政策アドバイザー) |
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10:30~10:40 | 休憩 |
10:40~11:40 | 講義V 「地方創生加速化交付金事例②」 前川 進介 氏 (兵庫県朝来市人財育成プロジェクトディレクター/丹波地域教育フォーラム実行委員長/総務省地域力創造アドバイザー) |
11:40~11:50 | 休憩 |
11:50~12:30 | まとめ 斉藤 俊幸 氏(地域再生マネージャー) |
12:30~12:40 | 閉講式 |
連絡先
クリエイティブ事業室
TEL:03-5202-6134
FAX:03-5202-0755
E-mail:creative(at)jcrd.jp ※メールアドレスの(at)は@に変更ください。