地方創生実践塾in山口県周防大島町
地方創生を一過性で終わらせないための定住促進戦略

平成28年度第5回地方創生実践塾「地方創生を一過性で終わらせないための定住促進戦略」を10月5日（水）～7日（金）の3日間で開催した。
現在、多くの地方自治体が移住施策に取り組んでいる。その中で独自の定住促進戦略が注目されている山口県周防大島町にて定住促進戦略、移住者による地域づくりの手法、課題などを共有し、実践可能な取り組みを考える研修を行った。

1日目　講演　泉谷　勝敏　氏

主任講師の泉谷氏から周防大島町定住促進協議会の発足時から現在までの重点戦略、一見奇抜に見えるPR手法（シマグラシS錠、移住動画【回帰】）、窓口での移住者対応について、お話しがあった。また行政の得意分野、地域づくり団体の得意分野を整理することで上手く連携を図ることができるという話もあった。

1日目　インタビュー　移住者①　森口　卓也　氏、移住者②　笠原　隆史　氏

泉谷氏が周防大島町への移住者である森口氏、笠原氏に対して、質疑を行う「移住者インタビュー」を行った。そこで、移住者2名から移住したきっかけ、収入源、仕事を通じての地域貢献などについてお話しがあった。

2日目　朝の会　泉谷　勝敏　氏

主任講師の泉谷氏から前日の振り返りと、踏み込んだ窓口での対応、心構えについてお話があった。

2日目　講演　「まよひが企画」　代表　佐藤　恒平　氏

特別講師の佐藤氏から「非主流地域振興のススメ」と「まよひが企画」の業務内容についてお話があった。

2日目　講演・フィールドワーク　瀬戸内ジャムズガーデン　代表取締役　松嶋　匡史　様

6次産業化の事例として、全国的に有名な瀬戸内ジャムズガーデンを視察し、松嶋氏から地域との関わりについてお話があった。成功しないと言われる特産品を使ったジャムで成功した経営理念は参加者にとっても、大変参考になったと考えられる。

2日目　トークセッション　泉谷　勝敏　氏、佐藤　恒平　氏

泉谷氏の取り組みと佐藤氏の取り組みは、従来の手法ではないという点は似ているが、実際は全く違う手法であることが二人の会話から垣間見ることができた。

3日目　講演　周防大島観光協会　事務局長　江良　正和　氏

江良氏からは、町の情報発信の手法や開発に携わった「みかん鍋」などについてお話があった。

3日目　締めくくりセミナー　泉谷　勝敏　氏

最後に泉谷氏は、「悲壮感」を持つ必要はないが、「危機意識を持つ」ということが最も重要であるとまとめた。また周防大島に限らず、地方に移住者が増える理由は、決して行政の手厚いサービスがあるからではなく、そこで暮らす人たちに触れたとき、移住希望者の琴線に触れるからであるとお話があった。

カリキュラム

1日目【10月5日（水）】

開講式・オリエンテーション
講演	泉谷　勝敏　氏【定住促進セミナー】
移住者インタビュー	周防大島町移住者
交流会

2日目【10月6日（木）】

講演	泉谷　勝敏　氏【朝の会】
講演	佐藤　恒平　氏【非主流地域振興などの講演】
昼食
講演、フィールドワーク	松嶋　匡史　氏【6次化などの講演、瀬戸内ジャムズガーデン視察】
トークセッション	泉谷　勝敏　氏、佐藤　恒平　氏

3日目【10月7日（金）】

講演	江良　正和　氏
締めくくりセミナー	泉谷　勝敏　氏