平成29年度第6回地方創生実践塾 北海道ニセコ町

地方創生実践塾 募集終了 終了レポート

2017年09月02日

地方創生実践塾 in 北海道ニセコ町
環境モデル都市ニセコが目指す『世界標準の環境創造とビジネスの両立』とは

平成29年9月2日(土)~3日(日)の2日間、国内外から多くの人が訪れる北海道有数のリゾート地で有名な北海道ニセコ町で「環境モデル都市ニセコが目指す『世界標準の環境創造とビジネスの両立』とは」をテーマに平成29年度第6回目の地方創生実践塾を開催しました。全国各地から自治体職員など38名のご参加をいただきました。

1日目<9月2日(土)>

講義①「環境モデル都市ニセコの取組」 片山 健也氏(ニセコ町長)

講義①

ニセコ町長の片山 健也氏から歓迎のご挨拶をいただき、引き続き「環境モデル都市ニセコの取組」をテーマにご講義いただきました。

ニセコ町の基幹産業は観光と農業であり、これらを守るために豊かな自然環境を維持する取組を行っています。地中熱を活用した冷暖房や農業ハウスなどの具体的なお話のほか、資源・経済・エネルギーの三者が循環する地域への展望を伺いました。

講義②「農業と観光、環境創造とビジネス」 本間 泰則氏(羊蹄グリーンビジネス株式会社 代表取締役)

講義②

主任講師の本間 泰則氏から「農業と観光、環境創造とビジネス」をテーマにご講義いただきました。

環境にやさしいワイン造りのために取り組まれているブドウの有機栽培のお話とワインによって農業の付加価値を上げること、ニセコ町内での経済循環への意識に関するお話などを伺いました。

講義③「ニセコの環境と観光」 ロス・フィンドレー氏(株式会社NAC代表取締役)

講義③

観光庁「観光カリスマ百選」の一人であるロス・フィンドレー氏に「ニセコの環境と観光」をテーマにご講義いただきました。

観光客を呼ぶためには「『住んでよし』のまちになるためにはどうすればよいか」を考えることが大切である、というお話が印象的でした。また、ニセコであれば「アウトドア」といったように、地域全体にタイトルをつけ、そのタイトルを中心に事業を展開していくべきだとのお話もありました。

フィールドワーク①ニセコワイナリー・ブドウ畑見学

フィールドワーク①

3つの講義終了後、本間氏のブドウ畑を見学しました。ブドウ畑を見学しながら、地域の人とワイナリーの関わりなどについて本間氏からお話ししていただきました。

2日目<9月3日(日)>

フィールドワーク②コンドミニアム見学

フィールドワーク②

2日目は、まず「ニセコビレッジ」の長期滞在型の宿泊施設(コンドミニアム)と商業施設を見学しました。一定規模以上の開発前には住民説明会や町との協議を必要とする景観条例に基づき、ニセコ町では環境に配慮した開発が行われています。

フィールドワーク③ニセコこども館見学

フィールドワーク③

地中熱を暖房などに活用した町施設の一つである「ニセコこども館」を見学しました。町産材・道産材を構造材や床に使用しており、木のぬくもりを感じられる建物でした。

フィールドワーク④ニセコ高校エアハウス見学

フィールドワーク④

ニセコ高校のエアハウスでは地中熱ヒートポンプを利用して農作物栽培を行っています。育てた農作物は町内のレストランで使用されているとのお話でした。

グループワーク

グループワーク

2日間の最後にグループワークとして「ニセコ町への提言・アドバイス」をテーマに議論を行いました。

ニセコ町民の皆さんでワークショップが行われている際に用いられている「ワールドカフェ方式」(途中でメンバーを入れ替えて議論を発展させる方式)で議論し、最後に各グループの代表者が発表を行いました。発表では、もっと地域内でお金を回すようにするためにはどうすればよいか、国内からの旅行者にはどうアピールすべきか等の意見が出ました。

集合写真
集合写真(ニセコワイナリー近くのブドウ畑にて)

参加者の方からいただいたコメントの一部を紹介します

  • 開催地の詳しい取組みを知ることができて良かったです。
  • 有意義であった。ニセコを見直す機会となった。
  • 非常に興味深く私自身にとって刺激になりました。
  • ワークショップに参加し、様々な団体の方々から様々な視点の意見をいただいた"ワールドカフェ"形式が勉強になった。

カリキュラム

1日目:9月2日(土) 講義会場:ニセコ中央倉庫群 旧でんぷん工場

13:00~13:10 開講式
13:10~13:40 講義①「環境モデル都市ニセコの取組」特別講師:片山 健也氏
13:40~14:40 講義②「農業と観光、環境創造とビジネス」主任講師:本間 泰則氏
14:55~15:55 講義③「ニセコの環境と観光」特別講師:ロス・フィンドレー氏
16:20~17:20 フィールドワーク① ニセコワイナリー・ブドウ畑見学
18:00~20:00 交流会

2日目:9月3日(日)

9:00~9:30 フィールドワーク② コンドミニアム見学
9:45~10:05 フィールドワーク③ ニセコこども館見学
10:10~10:25 フィールドワーク④ ニセコ高校エアハウス見学
10:30~12:00 グループワーク(会場:ニセコ町民センター)
12:00~12:05 閉講式

御参加・御協力いただいた皆様、ありがとうございました!

連絡先

セミナー統括課
TEL:03-5202-6134  FAX:03-5202-0755  E-mail:seminar@jcrd.jp