2019年度 第11回地方創生実践塾 in 佐賀県武雄市(終了しました)

地方創生実践塾 終了レポート

2019年09月17日

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2019年度 第11回 地方創生実践塾 in 佐賀県武雄市
「公民連携を契機としたまちづくり」

令和2年1月24日(金)~25日(土)、「公民連携を契機としたまちづくり」をテーマに、本年度11回目の地方創生実践塾を武雄市にて開催しました。全国各地の自治体職員など33名の方にご参加いただきました。

1月24日(金)

 はじめに武雄市の北川政次副市長より、歓迎のご挨拶をいただきました。

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講義1「公民連携を契機としたまちづくり~地方創生のためのSDGsの視点から~」

 主任講師:五十嵐 勉 氏(国立大学法人佐賀大学 全学教育機構 教授

 本実践塾の主任講師を務める五十嵐 勉 氏より、地域課題を解決するための公民連携について、SDGsの視点からご講義をいただきました。

 公民連携は自治体の活性化、地域課題の解決に不可欠であり、自治体と企業が協働してSDGsに取り組む事例が増えています。企業においてはSDGsが新たなビジネスチャンスとして捉えられるようになってきており、SDGsに取り組むことは、企業の社会的評価の向上に加え他企業との関係強化やリスク・マネジメントにも繋がるといいます。

 また、SDGsの実装のためには、地方自治体や会社、個人などあらゆる主体が「自分事」として取り組み、相互に連携しながら変わることが必要であると述べられました。公民が連携し「ともに変わる」という考え方が印象的でした。

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講義2「武雄市の公民連携事業」 

 講師:小松 政 氏(武雄市長)

武雄市は2018年11月、市の新たなキャッチコピー「それ、武雄が始めます。」を作成しました。市民参加型のワークショップで武雄のまちの魅力や価値について意見を出し合い、一般公募・市民投票でロゴを決定したそうです。「それ、○○が始めます。」という形で○○に個人名や企業名等を入れ、自ら行動するきっかけとして活用することができます。

このようにして、市民のまちへの愛着を育み自分事として地域に参画するきっかけづくりをする武雄市の取組は、他の地域にも大いに参考になると感じました。

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講義3「武雄市図書館の魅力」、フィールドワーク(武雄市図書館)

 講師:溝上 正勝 氏(武雄市図書館・歴史資料館館長)

 武雄市図書館は、企画段階から官民(武雄市、カルチュア・コンビニエンス・クラブ)が連携し、「市民の生活をより豊かにする図書館」をコンセプトに2013年にリニューアルオープンしました。蔦屋書店やスターバックスを館内に併設したり、講座やワークショップ等のイベントを年間1,500回以上司書が企画・開催したりするなどして、様々なライフスタイルの市民が自分の居場所を見つけ学習や趣味等のきっかけを得られる場づくりを目指しています。

 このように、行政と民間が手を組んで公共施設の価値を新たに創り出している点が印象的でした。

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1月25日(土)

講義4「人づくりこそ地方創生~これからの社会を作る子どもを育むための官民一体」

 講師:前原 匡樹 氏/富永 真子 氏(株式会社こうゆう 花まる学習会 公教育部)

 学校での学びをよりよいものにするため、武雄市では2015年より民間の学習塾である「花まる学習会」と連携し、花まる学習会のノウハウを公教育へ導入しています。武雄市の取組として特徴的なものが1時間目の前に設けられた15分間の「花まるタイム」です。これは音読、図形パズル、視写、計算の4つのプログラムをテンポよく行う学習の時間ですが、地域の方が子どもたちの応援団として花まるをつけに来てくれるのです。花まるタイムは子どもたちと地域の方との交流の場となっており、子どもの心を育てるとともに地域の方の元気の源にもなっているということです。花まる.JPG

講義5「高校生によるまちづくり」

 講師:永松 直子 氏(まちの中間支援TENつなぎ 代表

 佐賀県ではCSO(civil society organaization/市民社会組織)による活動が活発に行われており、この講義ではまちの中間支援 TENつなぎの代表であり、市民協働コーディネーターとして活動されている永松氏よりお話をいただきました。

 武雄市では県立武雄高等学校の生徒によるまちづくり参画事業が行われています。高校生の視点で考えた企画を1ヶ月半という短い時間で実行し、報告会まで行っているという話に高校生の行動力の高さを感じました。

 このほか、2019年に発生した佐賀豪雨災害のボランティア活動のお話もありました。

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グループワーク

 グループワークでは、参加者が5~6人のグループになり、SDGsの視点から地域の課題解決方法を考えました。地域課題に対してどういった団体と連携することで解決方法が見出せるかという難しいものでしたが、各グループでは活発に話し合いが行われました。各グループの発表では、それぞれ異なった地域課題とその解決方法が提示され、様々な視点や考えがあることを実感しました。

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まとめ

 武雄市図書館の事例をはじめとして、武雄市では様々な公民連携の取組が行われており、地域課題の解決やこれからのまちづくりにおいて「民」の力を活かすことの重要さを学んだ2日間でした。

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カリキュラム

1月24日(金)

◆講義「公民連携を契機としたまちづくり―地方創生のためのSDGsの視点から―」

 主任講師:五十嵐 勉 氏(国立大学法人佐賀大学 全学教育機構 教授)

◆講義「武雄市の公民連携事業」

 講師:小松 政 氏 (武雄市長)

◆講義「武雄市図書館の魅力」

 講師:溝上 正勝 氏(武雄市図書館・歴史資料館館長)

◆フィールドワーク「武雄市図書館」

1月25日(土)

◆講義「人づくりこそ地方創生~これからの社会を作る子どもを育むための官民一体」

 講師:前原 匡樹 氏/富永 真子 氏(株式会社こうゆう 花まる学習会 公教育部)

◆講義「高校生によるまちづくり」

 講師:永松 直子 氏(まちの中間支援TENつなぎ)

◆グループワーク

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