【終了レポート】『人事の目線から紐解く、未来を創造する公務員の育て方とは~well-beingな職場づくり~』

セミナー・研修 終了レポート

2020年11月30日

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 令和2年度 新たな知と方法を生む地方創生セミナー「人事の目線から紐解く、未来を創造する公務員の育て方とは~well-beingな職場づくり~」を9月5日(土)に初のオンラインとリアルの併用型で開催しました。全国各地から自治体職員など30名のご参加をいただきました。

講義Ⅰ 「未来を創造する公務員の育み方 "Well-beingな職場づくり"」

島田 由香 氏(ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社 取締役人事総務本部長)

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 慶応義塾大学卒業後、株式会社パソナ入社。2002年米国ニューヨーク州コロンビア大学大学院にて組織心理学修士号取得、日本GEにて人事マネジャーを経験。2008年ユニリーバ入社後、R&D、マーケティング、営業部門のHRパートナー、リーダーシップ開発マネジャー、HRダイレクターを経て2014年4月より現職。日本の人事部「HRアワード2016」個人の部・最優秀賞、「国際女性デー|HAPPY WOMAN AWARD 2019 for SDGs」受賞。米国NLP協会マスタープラクティショナー、マインドフルネスNLP® トレーナー。

「人を変えることはできないけれど、人は変わることができる」

 島田氏には、Well-beingな職場を作るための心構えについてご講義いただきました。

 組織を良くするためには、まず自分自身が変わることが必要であり、まずは自分自身の「内側」を見つめることで「外側」(行動・組織)が変わっていくことを強調されました。  

 受講生は、「固定化されたモノの見方・考え方」・「しなやかなモノの見方・考え方」の2つでより柔軟に物事を捉え、何度も自分の行動を決定していくことで生活のハリやモチベーションの維持につながり、一歩踏み出すための自律的な行動ができることを学びました。

 ※Well-being(ウェルビーイング)とは...

 直訳すると「幸福」「健康」。「病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にある」状態を指す。

講義Ⅱ 「行政の現場で活きる 自分らしさと人事の役割」

佐藤 彰悟 氏(GLOVE ENTERTAINMENT株式会社 人事部次長、かたわら代表)

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 1977年札幌市生まれ。グローヴエンターテイメント株式会社人事部次長・かたわら代表。地元大手アミューズメント・IT企業にて広告宣伝・マーケティング・人事部署の統括を経験し2013年より現職。2015年秋よりキャリア支援サークル就カフェを立ち上げ、複業をスタート。これまでに北海道札幌市・岩見沢市・厚真町・東神楽町などと連携し、ブランディング支援・職員研修を手がける。2018年LGBT当事者支援の株式会社JobRainbow人事顧問に就任、2019年には自身の屋号かたわらを立ち上げる。現場主義を徹底した完全オーダーメイド型での組織創り・生産性向上ノウハウを提供。

「人事の活動で個が、組織が、まちが変わる」

 佐藤氏からは、民間と行政における人事担当の役割や人材育成方法について、民間と行政の違いから紐解き、これからの時代に求められる公務員像についてご講義いただきました。

 佐藤氏は、これからの行政の中では「自分らしさ」を発揮する必要あること、そして主体性が発揮しやすい職場となるためには、安心して物事が相談できるような「心理的安全性」が必要と指摘しました。受講生は人事担当としてできる職場環境づくりが「住民の幸せ・まちの活性化」に繋がるということを学びました。

事例紹介「生駒市と生駒市職員の事例から考える未来を創造する公務員の育て方」

稲葉 淳一 氏(奈良県生駒市人事課)

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 1985年大阪市生まれ。2011年生駒市役所に入庁し、再開発や都市計画を担当後、(一財)地域活性化センターで派遣職員として2年間勤務。2018年から同市に帰任し、人事課で研修や採用などを担当。生駒市では、行政と市民とが共に汗をかき、まちづくりを行う「自治体3.0」の実現に向け、職員が報酬を得て地域活動を行うことも積極的に推進するなど、まちに愛着を持ち、市民との信頼関係を構築しながら、個人としても成長していくことができる人材育成に取り組んでいる。

「様々な人との出会いが自分を変えるきっかけになる」

 稲葉氏からは、生駒市が取り組んでいる「自治体3.0」(市民が楽しみながら、主体となってまちづくりができる自治体)実現のための人材育成事業や働き方についてご講義いただきました。生駒市では、採用マーケティング戦略をもとにインパクトある募集ポスターの作成やSPI3での採用試験などの採用改革や副業の解禁などに取り組んでいます。稲葉氏は当センターへの出向をはじめとする様々な経験から自分自身のやりたいことが見つかったとし、自分らしく生きることで組織だけでなく社会全体も変われるのではないかと強調していました。

グループワーク 「自ら考えて行動する人材」を増やすために何ができるか考えよう!」

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         *写真撮影時のみマスクを外しています。

 「一歩前に踏み出せる人材」の育成について、グループ内で情報共有・意見交換を行い、講義やグループワーク内で出た意見を踏まえ、セミナー終了後に、明日から一歩踏み出すための具体的な行動目標を「トゥモローアクション」として考えていきました。受講生は、明日からできる一歩について積極的に意見を交換しました。

セミナーを終えて

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         *写真撮影時のみマスクを外しています。

 今回のセミナーでは自分自身の内面と対話するような内容もあることから、受講生の中には講義を聞いて涙を流される方もいるほど熱量が高く、胸に刺さる講義となりました。グループワークでは一歩踏み出すための「トゥモローアクション」を考えましたが、その場で終わってしまうということではなく現場で実践していくために、今後は受講生同士でSNS等を通じて情報交換等しながらフォローアップを続けていきます。

以上終了レポートでした

今後も面白いセミナーが目白押しですので、是非ご参加ください!

当日スケジュール

9月5日(土)

13:00~13:10

開講式

13:10~13:20

アイスブレイク 

13:20~14:20

講義Ⅰ     講師:島田 由香 氏

14:20~14:25

休憩

14:25~15:25

講義Ⅱ     講師:佐藤 彰悟 氏

15:25~15:30

休憩

15:30~16:15

講義Ⅲ(事例) 講師:稲葉 淳一 氏     

16:15~16:30

総括(まとめ)

16:30~16:40

休憩

16:40~16:45

グループワーク説明

16:45~17:25

グループワーク

17:25~17:35

休憩

17:35~18:05

クロストーク、本日のまとめ

講師:島田氏、佐藤氏、稲葉氏

18:05~18:10

写真撮影

18:10~18:15

閉講式

18:30~20:00

オンライン交流会 ※希望者のみ

連絡先

企画グループ
TEL:03-5202-6134  FAX:03-5202-0755  E-mail:creative@jcrd.jp