【終了レポート】令和2年度新たな知と方法を生む地方創生セミナー「地域の幸せを創る、私たちのソーシャルビジネス ~チャレンジを支える土台づくり~」

セミナー・研修 終了レポート

2021年02月17日

FB画像.png

令和2年度 新たな知と方法を生む地方創生セミナー

「地域の幸せを創る、私たちのソーシャルビジネス~チャレンジを支える土台づくり~」

を10月31日(土)にオンラインとリアルの併用型で開催しました。全国各地から自治体職員など13名のご参加をいただきました。

講師紹介

金岡 省吾 氏【富山大学 地域連携推進機構 教授/副機構長/地域連携戦略室長】

金岡先生2.jpg

千葉大学大学院園芸学研究科修了。都市銀行総合シンクタンクにて国土・地域政策、地域経済政策の調査研究に従事。室蘭工業大学大学院(社会人枠)にて博士号取得。平成18年に富山大学へIターン。富山大学では、地域課題をビジネスで解決するCSV創出塾や「知(地)の拠点COC+事業」を、産学官金の多様なステイクホルダーを巻き込み展開することで、地方国立大学のシンクタンク機能を形成し、地域活性化の中核拠点としての大学づくりを展開中。

真砂 充敏 氏【和歌山県田辺市 市長】

市長顔写真2.jpg

和歌山県田辺市出身。旧中辺路町議会議員を2期務め、平成8年に旧中辺路町長に就任。平成17年に市町村合併とともに田辺市長に就任し、現在4期目を務める。平成26年度には市役所内に「たなべ営業室」を創設し、様々な価値創造プロジェクトに取り組んできた。地域経済活性化に向けた実践的なノウハウを持つ富山大学との連携を経て、平成28年度から「たなべ未来創造塾」に取り組んでいる。

須藤 健文 氏【日本政策金融公庫田辺支店 支店長】

鍋屋 安則 氏【和歌山県田辺市企画部たなべ営業室価値創造係 係長】

前田 久則 氏【富山県魚津市産業建設部商工振興課 課長代理】

講義Ⅰ 「新たなまちづくりへの挑戦-ローカルイノベーターが地域を救う!-

講師:真砂 充敏 氏(和歌山県田辺市長)、鍋屋 安則 氏(和歌山県田辺市企画部たなべ営業室価値創造係長)

「地域でがんばる人を支える土台づくりが行政の役割」

 真砂氏、鍋屋氏には、「たなべ未来創造塾」について、他分野との連携の仕組みや取組内容を説明いただきました。

たなべ未来創造塾では、受講者同士がつながることで、新たな価値が創造されており、塾生が次の塾生を紹介するといった自走の仕組みが出来上がっているとのことでした。

 大きなビジネスよりも小さいビジネスを多く生み出すためには、行政が地域でがんばる人を応援し、職員が自ら考え汗をかいていかなければならないとのことです。

クロストーク 「地方創生を取り巻く、それぞれの役割の変化

「夢をかたちに変えるお手伝い」

 地方創生について、産官学金のそれぞれの役割の変化をクロストークで話し合っていただきました。須藤氏からは、日本政策金融公庫の事業性評価融資の取組、真砂氏からは、行政の仕事は事務だけでなく、チャレンジしようとする人を支える土台作りをしていかなければならないとの話が出ました。産官学金が連携し、安心してチャレンジできる場をつくることが重要であると話していました。

講義Ⅱ 「魚津三太郎塾の軌跡~立ち上げから今日まで~

講師:前田 久則 氏(富山県魚津市産業建設部商工振興課課長代理)

「地域に存在するものの個性を大事にする」

 前田氏からは、「魚津三太郎塾」の内容、企業課題と地域課題を掛け合わせて生まれた事業について説明いただきました。魚津三太郎塾では、塾生が所属する企業の強みと地域資源を知り、将来の企業の姿をイメージして講義に臨んでいるとのことでした。魚津三太郎塾を核に新たな価値が生まれ、塾生同士のつながりが広がっており、地域資源を見直し、企業とともに価値を創造することで、地域課題の解決と経済の循環を両立させることが可能であることを学びました。

講義Ⅲ 「人口減少時代の新たな地域づくり

講師:金岡 省吾 氏(富山大学 地域連携推進機構 教授/副機構長/地域連携戦略室長)、鍋屋 安則 氏(和歌山県田辺市企画部たなべ営業室価値創造係長)

「地域の企業が地域を変えていく」

 金岡氏からは、「小さな拠点」づくりの取組みが全国的には進んでいない状況にあるとのことと、地域を支える次の担い手づくりのために、産官学金が連携してソーシャルビジネスの後押しをする必要があるとの説明がありました。

 鍋屋氏からは、たなべ未来創造塾の塾生が、起業課題と地域課題を組み合わせ、新たな商品開発を行ったことや、コロナ禍においても動きをとめることなく、活動した事例について説明がありました。産官学金が連携し、地域の企業と人をつなぐことで、地域が変わっていくということを学びました。

グループワーク 「セミナーを受講しての感想・興味・疑問点について

 講義とクロストークを受講しての感想・興味・疑問点について個人ワークを行った後、グループ内で情報共有・意見交換を行い、発表しました。講評では、地域の人が動き出すためには、プラットフォームの設計や、地域の課題を自分ごととして考えることが大切であるとの言葉を頂きました。

セミナーを終えて

 今回のセミナーでは、ソーシャルビジネスに取組んでいる自治体と、講師として携わっている金岡教授に講義いただき、取組に対する熱い思いを聞くことができました。地域と企業の両方の課題を組み合わせて対応することは難しいものの、産官学金が連携して地域でがんばる人を応援していかなければならないと感じました。講義やクロストークで学んだことが、参加された皆様にとって新たな取組を始める一助となることを期待しています。

ソシャビスクショ.png

以上終了レポートでした

今後も面白いセミナーが目白押しですので、是非ご参加ください!

スケジュール

13:00~13:10 開講式
13:10~13:30

プロローグ   講師:金岡 省吾 氏

13:30~14:10

講義Ⅰ     講師:真砂 充敏 氏、鍋屋 安則 氏 

14:10~14:50

クロストーク  講師:真砂 充敏 氏、須藤 健文 氏

        コーディネーター:金岡 省吾 氏

15:00~15:30

講義Ⅱ     富山県魚津市の事例紹介

15:30~15:50

共有・質疑応答

16:00~16:50

講義Ⅲ     講師:金岡 省吾 氏

17:00~18:20

グループワーク

18:20~18:30

閉講式   

18:40~19:40

オンライン交流会 ※事前申込制

連絡先

企画グループ
TEL:03-5202-6134  FAX:03-5202-0755  E-mail:creative@jcrd.jp